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不登校・引きこもりの根本原因は家系のトラウマ?

こんにちは。メンタルケアトレーナーの中村茉那です。

今回のコラムでは私自身が実際に体験した不登校や引きこもり、摂食障害や問題行動から回復した体験をもとに、一般的な根本原因の解消の方法とは違う視点からお伝えしたいと思います。このコラムが必要な方に届き、根本原因の解消にお役だていただけたら嬉しいです。

不登校や引きこもりの問題が多くの人を悩ませているのではないでしょうか?不登校や引きこもりに限らず、摂食障害や子供の問題行動などが起こる背景にはどんな根本原因が隠れているでしょうか?

今回のコラムでは「家系のトラウマ」がこれらの一因であることをお伝えしたいと思います。家系のトラウマについて、あまり知られていないかもしれません。そして無意識に影響を受けてしまうために理解が難しいかもしれません。

ですが、今ここに生きている私たち誰もが様々な影響を受けています。

潜在意識と集合無意識の関係

潜在意識と集合無意識は心理学において非常に重要な概念で、それぞれがどのように私たちの日常生活や行動に影響を与えるのかを理解することは、自己理解や他者理解、また現実で起きている出来事の背景を知るために大いに役立ちます。潜在意識は主に個人の無意識の部分を指し、心の中で静かに私たちの行動や反応に影響を与えます。一方、集合無意識はもっと大きなスケールで、多くの人々が共有する無意識の内容を指します。今回は集合無意識のひとつ「家系」に焦点を当てお伝えします。

潜在意識の二つの領域

潜在意識は、私たちが知覚していない多くの情報や記憶が蓄積されています。特に深層潜在意識には生まれてから今日までの体験により、脳と心に刻まれた記憶があります。教育や親からの刷り込み、トラウマ体験などが私たちの考え方や行動パターン、固定概念などを形成します。

過去の出来事や感情がここに蓄えられ、無意識のうちに現在の行動に影響しています。

また「思考は現実化する」というナポレオンヒルの言葉がありますが、この「思考」は潜在意識で無意識に繰り返される自動思考を示します。意識全体の95%〜97%を占める潜在意識は無意識ですが、3%〜5%を占め意識できる顕在意識よりも私たちへの影響が大きいのがわかります。

さらに潜在意識には経験もないのに刻まれた過去の記憶や感情があります。私はこの領域を「心の目が無意識に見ている景色」と読んでいます。経験もなく無意識に影響を受けている心の景色が不登校や引きこもり、摂食障害や問題行動など、の根本原因になっていることを、引きこもりや不登校から回復した子供さんの親御さんとの体験で実感しました。

個人の潜在意識と家系全体の集合無意識

潜在意識と集合無意識の違いを理解するために、それぞれの特性をもう少し詳しくお伝えしていきます。潜在意識は個人的な経験や学習に基づいて形成されます。そのため、個人ごとに異なる内容を持っています。しかし、この個人的な潜在意識が集まると、集合無意識というもっと大きな無意識のストリームに合流します。

このコラムでお伝えする集合無意識では主に「家系」という集合無意識に焦点を当て不登校や引きこもりを引き起こす根本的な原因についてお伝えします。

家系のトラウマとは?

家系のトラウマとは、過去に自分の家系に存在した人の出来事や経験が、世代を超えて受け継がれ、心理的や精神的に影響を及ぼす現象を指します。これは、戦争や家庭内暴力、経済的苦境など、さまざまな出来事が原因で生じることがあります。家系のトラウマは、個人の無意識の中に深く根差し、現在の生活や行動に影響を与えることが多いのです。

家系のトラウマが不登校や引きこもりに与える影響

家系のトラウマとは、家系の誰かが過去に経験した深刻なストレスやトラウマ体験が、世代を超えて引き継がれ影響を及ぼすものです。たとえば、祖父母が戦争体験者で、その恐怖やストレスがそのまま子供や孫に伝わり、彼らも不安や恐怖を感じやすくなるといった例があります。

また、親が自身のトラウマに対処できていない場合、その不安やストレスが子供にも伝わり、子供が人間関係をうまく築けない原因となることもあります。親のトラウマは前の世代から引き継がれている可能性があります。当然、無意識のために、親自身もそれに気づけていないことがほとんどです。

トラウマの連鎖と不登校・引きこもり

トラウマは一世代で終わるものではなく、その影響は次の世代やさらにその次の世代まで続くことがあります。家族間でのトラウマは、遺伝的要因や家庭環境によって引き継がれることが多いです。ですが最近では「エピジェネティクス」という分野の研究により、遺伝的要因だけでなく、親が経験した強いトラウマが次世代に伝わると言われています。この連鎖が根本的な原因で不登校や引きこもりという現象を引き起こす可能性があるのです。

世代を超えて伝わる無意識の行動パターン

家族の中で特定のパターンや行動が見られることがあります。例えば、ある家族では親が過去に経験したトラウマを子どもに“暗黙の教え”として伝えることがあります。これらが繰り返されることで、子どもたちは無意識のうちにそのパターンを受け入れ、自分自身の行動にも反映させることが多くなります。

たとえば親が過剰な期待を子どもにかけたり、逆に無関心だったりする場合があります。こうした家庭環境が原因で、子どもたちはプレッシャーを感じたり孤独感を感じ、不登校や引きこもりという形で表面化することがあります。

この場合も親自身も前の世代から無意識に引き継いでいるために、違和感すら感じない場合がほとんどで、原因に気づけないのです。

トラウマは遺伝する?

トラウマは遺伝することがあります。実際には、遺伝子が直接変化するのではなく、エピジェネティクス(環境による遺伝子の発現調節)を通じて影響が引き継がれます。エピジェネティクスでは塩基配列以外にも、体験の記憶を細胞に刻み込む別の遺伝方法があるのでは?という前提でそのメカニズムを解き明かす研究です。これにより、親が経験したストレスやトラウマが、子どもたちにも影響を及ぼすということが科学的にも示されています。

生まれつきの高所恐怖症や水恐怖症などはご先祖様の誰かのトラウマ体験がげんいんかもそれません。

エピジェネティクスとは、DNAの配列を変えることなく遺伝子の発現を調節するメカニズムのことを指します。エピジェネティクスの研究では、環境要因や経験がどのようにして遺伝子の発現に影響を与えるか、そしてその影響が世代を超えて伝わるかを調べています。エピジェネティクスの一つの重要な分野として、トラウマやストレスの影響が挙げられます。

エピジェネティクスとトラウマの遺伝に関する研究

エピジェネティクの研究ではトラウマの遺伝について多くの知見をもたらしています。

ある研究では、親ラットにトラウマを与え、その子孫にどのような影響が出るかを調査しました。

メスの親ラットに繰り返し電気ショックを与え、同時にペパーミントの香りを嗅がせることで、そのマウスはペパーミントの香りを嗅いだだけで恐怖反応を起こすようになりました。

ペパーミントの香りに恐怖を感じるラットと、ペパーミントの香りに恐怖をもたないオスのラットとの間にできた子供にペパーミントの香りを嗅がせると、その子供も恐怖反応を示しました。

結果として、トラウマを受けた親ラットの子孫は、トラウマに対する恐怖反応が強化されることが観察されました。これには、特定の遺伝子のメチル化パターンの変化が関与しているとされています。

また、ラットの父親にストレスを与えると、その子孫がストレスに対して過敏になることがわかっています。この現象は、父親の精子におけるエピジェネティックな変化(例えば、特定の遺伝子のメチル化パターンの変化)によるものとされています。

 母親ラットがトラウマを経験すると、その子供たちの脳内でストレス反応に関与する遺伝子の発現が変化します。この変化は、母親から子供へとエピジェネティックな情報が伝達されることを示しています。

これらの研究は、エピジェネティクスがどのようにして環境要因や経験を遺伝子の発現に反映させ、それが世代を超えて影響を及ぼすかを理解するための重要な一歩となっています。トラウマの連鎖を断ち切るためには、家系のなかでトラウマを体験した人を見つけ解消する必要があるのです。

知られていない根本原因の解消アプローチ

Mana’s Methodでは、不登校や引きこもりの回復のための一般的な回復プログラムとは違う視点からアプローチしています。例えば、不登校であれば、先生との相性が悪いとか、お友達と馴染めないなどの明確な原因があれば、その原因を解消すれば回復を望めるでしょう。私が今まで、出会ってきた方には「原因」も「理由」も見当たりませんでした。何故学校にいけないのかわからない。むしろ行きたいのに何故かいけないとか、気力が湧かないなどという漠然とした理由でした。

そこには「心の目が無意識見ている景色」が原因だと認識したケースがありました。その背景には「家系のトラウマ」や「集合無意識の影響」など、不登校や引きこもりを引き起こす原因はその方のバックグラウンドにあります。こうお伝えしても、にわかには信じられないと感じることもあるかもしれませんが、これは私自身が実際に経験した、不登校や引きこもりを回復に導いた経験に基づいてお伝えしています。

家系のトラウマや集合無意識の影響は無意識

初めて「家系のトラウマ」や「集合無意識」という言葉を聞いた方も多いのではないでしょうか?まして、それが不登校や引きこもりの根本原因になっているとは、信じがたいかもしれません。

私自身がサイコセラピーやカウンセリング、潜在意識の書き換えセラピー、コーチングなどを受けても解消しない悩みや、望む結果が手に入らないのは何故か?という体験から辿り着いた手法です。個人の悩みや望む結果を妨げる根本的な原因を家族システム全体から見つけ出し、見える形にして紐解いていきます。

それにより、根本的な原因が解消され、心の目が無意識に見ている景色が変わることで無意識の自動思考、存在する周波数帯、セルフトーク、自己認識など、が自然に変わり、現実が変わるのです。

さらに、根本原因により気づけなかった「本質的な能力」に気づけるようになります。本質的な能力や本質を生きられると、心も身体も軽く、自信をもって可能性を信じ夢や望む結果にチャレンジできるようになります。

不登校や引きこもりも、心の目が無意識に見ている景色が変わることで、心の重荷から解放され、本来の力を取り戻せると、頑張って何かを変えることもなく、回復に向かうのです。

コミュニケーションや育て方は関係ない!不登校や引きこもりの経験が教えてくれること

不登校や引きこもりだけでなく、摂食障害、依存症などの症状が教えてくれることがあります。不登校や引きこもりだけでなく、子供の問題は「親御さんの責任」を問われることがあります。それにより、親御さんが責任を感じ、罪悪感を感じてしまうことがあります。例えば「シングルマザー・ファザーだから」とか「厳しくしすぎたから?」「甘やかしてしまったから」などと思ってしまうかもしれません。

不登校や引きこもり、摂食障害など、子供さんが抱える悩みの回復プログラムを受けていただいた親御さんにも、ご自分を責めてしまっていた方もいらっしゃいました。このプログラムでは根本的な原因を解消するワークを受けていただくのですが、そこでは親御さんも全く気づけない根本的な原因が見つかります。その原因が見つかった瞬間「自分のせいではなかった」と安心した表情を浮かべるのが印象的です。

子供の問題は親の責任と無意識に感じている方が多いのも集合無意識の影響なのかもしれません。

不登校や引きこもりなどの現象を引き起こす根本的な原因を家族システムから見つけ解消するワークでは、過去の出来事を見える形にしていくのですが、そこで実感したのは、にわかに信じがたい話しですが「子供が親を助けるため、家系に解消する必要があることに気づかせるため、家系に引き継がれているトラウマを解消するために無意識に「重荷」を背負い不登校や引きこもりという現象を起こしている」ということでした。現象を引き起こしている「根本原因」が解消すれば不登校や引きこもりという現象は改善されるのです。

子供が親を助けるため、必要なことの気づかせるために自分が苦しむ役割を引き受けてしまうと聞くと、酷いと感じるかもしれませんが、この現象を紐解くワークを見ていると、そこには大きな「愛の力」を感じます。

そして家系のトラウマや重荷を背負うだけの力がある子供さんは大きな力があるのです。原因を解消され、重荷を下ろすと、今まで気づかなかった「本質的な能力」を実感できるようにもなっていき、可能性が広がっていくのです。

不登校、引きこもり、摂食障害などを起こす根本的な原因の解消方法をお伝えしています。下記フォームから、お気軽にご相談ください!


お気軽にご相談ください

不登校や引きこもり、摂食障害など、大切な子供さんの心配事などを引き起こす根本的な原因は集合無意識の「家系のトラウマ」に存在している可能性があります。集合無意識は通常のカウンセリングやセラピーでは手が届かない領域です。現状をお聞きし、解消方法などをお伝えさせていただきます。お気軽にご相談ください。

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