望む現実の鍵を握る「潜在意識」その影響
意識が現実に影響を与える仕組み
私たちが経験する現実は、偶然の積み重ねではなく、私たち自身の「意識」が作り出しているとしたらどうでしょうか？
多くの人は「思考が現実を作る」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、思考はあくまで表層の意識であり、その奥には「無意識」や「潜在意識」が存在します。
意識には、大きく分けて3つの層があります。
- 顕在意識（言葉にでき、認識できる）
- 潜在意識（過去の経験や習慣による思考パターン）
- 集合無意識（家族や社会の影響を受ける無意識の領域）
私たちが何気なく選択している行動や発言は、実は潜在意識や集合無意識の無意識の影響を強く受けています。
潜在意識とは？
潜在意識は自分では気づいていない、心の奥にある考えや気持ちのことです。
潜在意識に刻まれているのは「過去の体験によって、脳や心、身体に刻まれた思い込みや信念です」
潜在意識は、自分では気づいていないけれど、心の奥に深く刻まれている考えや記憶です。これは、過去の経験によって作られ、その後の行動や感じ方に影響を与えます。
たとえば、小さい頃に「テストで100点を取ったときだけ親がほめてくれた」という経験があったとします。
すると、潜在意識の中に
「私は頑張らないと認めてもらえない」
「完璧じゃないと価値がない」
という思い込みができることがあります。
その結果、大人になっても「もっと頑張らなきゃ」と無意識に思い続け、必要以上にプレッシャーを感じたり、失敗を極端に恐れたりすることがあります。
また、逆のパターンもあります。子どもの頃に「人前で発表したときに笑われた」という経験をすると、潜在意識に
「私はみんなの前で話すのが苦手」
「人前に出ると恥ずかしい思いをする」
という思い込みができてしまいます。
すると、大人になってもプレゼンや会議で発言するのが怖くなり、自信を持てなくなってしまうことがあります。
このように、潜在意識は過去の経験によって作られた「思い込み」のようなもので、私たちの行動や考え方に大きな影響を与えています。
でも、これは変えることができます！自分の潜在意識にどんな思い込みがあるのかを知り、それを書き換えることで、新しい自分の思考をつくり、現実を望むものに変えることができるのです。
潜在意識を書き換えることで、無意識に放つ言葉や行動、考えが変わり、現実が変わっていくのです。
集合無意識とは？
集合無意識は、みんなの心の奥にある共通の考えや感覚のことです。
これは、自分の経験だけではなく、家系や祖先、さらには人類全体が長い時間をかけて受け継いできた無意識の記憶によってできています。
有名な話に「百匹目のさる現象」があります。
ある島で、研究者がサルにサツマイモを与えていました。最初のうちは、サルたちは泥のついたサツマイモをそのまま食べていましたが、ある若いサルが「水で洗うとおいしくなる」と気づき、洗ってから食べるようになりました。
すると、そのサルの家族や仲間も真似をするようになり、次第に多くのサルがサツマイモを洗うようになりました。
そして、ある一定数（仮に100匹目と言われています）に達したとき、その島だけでなく、離れた島のサルたちまでもが同じ行動を始めたのです！
この現象は、「一つの考えや行動が、ある一定のレベルまで広がると、距離が離れていても無意識のレベルで伝わる」ことを示しています。
つまり、私たち人間も、直接つながっていなくても、無意識のうちに共通の考えや感覚を共有しているのです。
特に家系の影響は強く、過去に家系で起きた出来事や、トラウマ体験、その出来事に関わった人たちの感情が集合無意識に刻まれ、親や祖父母から無意識のうちに受け継がれることがあります。
特に戦争でのトラウマ体験が細胞の記憶としてあとの世代に伝わり「自信を持てない」「自己否定が強い」「人との関係が築けない」また「引きこもりや不登校」の原因になっていることがあるのです。
ですが、過去に自分が経験していないこと、また、生まれた時から背負っている「重荷」のため、なかなか自覚することができず、「自分の考えや性格」だと思ってしまうことが多いのです。
また、集合無意識は家族や先祖からの考え方が受け継がれるだけでなく、ある一定数の人が同じ意識を持つと、それが広がっていくという性質も持っています。だからこそ、ポジティブな意識を持つ人が増えれば、社会全体の意識も変わっていくのです。
エネルギーの質と現実の関係
意識が現実を作る仕組みには「エネルギーの質」との関係もあります。
すべてのものはエネルギーが集まってできています。
エネルギーは波動、気とも言われます。
人の意識、感情や思考もまたエネルギーをもっています。
私たちの意識や思考や感情には特定の波動があり、その周波数により現実が変わります。
例えば、
- ポジティブな感情（愛・感謝・喜び） → 軽やかで広がりのある波動
- ネガティブな感情（恐れ・不安・怒り） → 重たく停滞しやすい波動
私たちがどのような波動を放つかにより、引き寄せる現実が変わります。
意識の状態を整えることで、より良い現実を引き寄せることが可能になります。
意識を変えて望む現実を創る方法
では、実際にどのように意識を変えれば、望む現実を作れるのでしょうか？
- 無意識の書き換えを行う
過去の思い込みやトラウマが、現在の意識や行動に影響を与えている場合、それを書き換えることで思考が変わり現実が変わります。 - 日常の言葉や思考を変える
言葉や思考はエネルギーを持ち、繰り返すことで潜在意識に影響を与えます。ポジティブな言葉を意識的に使うことが大切です。 - エネルギーの質を整える習慣を持つ
瞑想、感謝の習慣、自然とのふれあいなど、自分のエネルギーをクリアにし、流れを良くする行動を積極的に取り入れることで、よりスムーズに望む現実を創ることができます。
意識の状態が変わると、放つエネルギーも変わり、それに共鳴する現実が引き寄せられます。あなたの「今」の意識が、未来を創っていくのです。
大事なのは過去や未来、心配や不安よりも「今」に意識を向けることです。
どうしても、過去に起きたことを考えてしまう時には「今これは起きていないよ！」と自分に伝えてください。
今が変わると、未来も変わります。
どんな現実を望んでいるか。望む現実に意識を向けることが大事なのです。
